「YouTubeって結局、運なの?」
YouTubeを始めた人なら、一度はこの疑問にぶつかると思います。必死に編集した動画が全然再生されず、なんとなく作った動画がなぜか伸びる。そんな経験を繰り返すうちに、「努力って意味あるのかな」と思ってしまうのは自然なことです。
私はYouTubeで6年間活動し、収益化も達成しました。その上で、はっきり言えることがあります。
YouTubeは、かなりの部分が運です。
この記事では、6年間の活動を通して実際に感じたことを、きれいごと抜きで7つにまとめました。これからYouTubeを始めようとしている人、今まさに伸びなくて悩んでいる人の参考になればうれしいです。
1. YouTubeは運の要素がとても大きい
最初に結論から言うと、YouTubeで動画が伸びるかどうかは、運に左右される部分が非常に大きいです。
YouTubeの動画が伸びるかどうかは、最終的にアルゴリズム(おすすめに表示する仕組み)が決めています。アルゴリズムは、動画を少数の視聴者に試しに見せ、その反応を見てさらに広げるかどうかを判断します。
ここで問題なのは、「最初に誰に見せられるか」「その時に何人が見る気分だったか」「同じ時間帯に似た動画がどれだけ出ていたか」といった、こちらでは一切コントロールできない要素が結果を大きく左右することです。
同じ動画でも、投稿した日や時間がずれていれば、まったく違う結果になっていた可能性があります。6年間続けてきて、この「タイミングの運」を何度も実感しました。
努力が無意味というわけではありません。ただ、「努力すれば必ず報われる」という前提でYouTubeを始めると、ほぼ確実に苦しくなります。まずは「運の要素が大きい世界だ」と知っておくことが、長く続けるための第一歩です。
2. どれだけ頑張ってもバズらない人はバズらない
これは少し厳しい話ですが、事実として書いておきます。
どれだけ頑張っても、バズらない人はバズりません。
毎日投稿を続けている人、企画を真剣に考えている人、サムネイルを何度も作り直している人。そういう人たちが、何年やっても再生数が伸びないケースは本当にたくさんあります。逆に、始めて数か月で一気にバズって、そのまま人気チャンネルになる人もいます。
この差は、努力の量だけでは説明できません。ジャンルの流行、始めたタイミング、たまたま最初にバズった一本があるかどうか。こうした要素が積み重なって、結果が大きく分かれていきます。
「自分の努力が足りないから伸びないんだ」と自分を責めている人がいたら、それは半分しか正しくありません。努力が足りないのではなく、運がまだ回ってきていないだけ、ということも普通にあります。
だからこそ、伸びないことを「自分には価値がない」という意味に受け取らないでください。YouTubeの再生数は、あなたという人間の価値を測るものではありません。
3. 動画編集を頑張ったのにバズらないことは多い
6年間で一番多かった経験が、これです。
時間をかけて丁寧に編集した動画ほど、なぜか伸びない。
テロップを細かく入れて、効果音を一つずつ選んで、カット割りにもこだわって、何日もかけて仕上げた動画。自分の中では「これは絶対いける」と思って投稿したのに、再生数は普段と変わらない、むしろ少ない。こういうことは何度もありました。
理由は単純で、視聴者は「編集の丁寧さ」で動画を選んでいないからです。視聴者が最初に見るのはサムネイルとタイトルだけ。そこで「見たい」と思われなければ、どれだけ中身の編集を頑張っても、そもそも再生されません。
さらに言えば、見始めた人にとっても、編集の細かさより「内容が面白いか」「知りたいことが分かるか」のほうがはるかに重要です。作り手が時間をかけた部分と、視聴者が価値を感じる部分は、必ずしも一致しないのです。
編集にこだわること自体は悪いことではありません。でも、「編集を頑張れば伸びる」と思っていると、伸びなかった時のダメージがとても大きくなります。
4. 手抜きの動画がバズることもある
3番の裏返しですが、これも本当によくあります。
ほとんど編集していない、ほぼ撮って出しの動画が、なぜか一番再生される。
正直、最初にこれを経験した時はかなり複雑な気持ちになりました。何日もかけた動画が伸びず、数十分で作った動画が何倍も再生される。「今までの努力は何だったんだ」と思ったこともあります。
でも、これにもちゃんと理由があります。手抜きの動画が伸びる時は、だいたい「題材」が良かったケースです。視聴者が今まさに知りたいこと、見たいものにたまたま当たった。その題材の強さが、編集の粗さを完全に上回ったわけです。
ここから分かるのは、**YouTubeで一番大事なのは編集よりも「何を出すか」**だということ。そして「何が当たるか」は事前に完全には読めない。だからこそ、運の要素が大きくなるのです。
この経験から、私は一本に何日もかけるより、題材を変えながら本数を出すほうを重視するようになりました。当たりを引く確率は、くじを引く回数を増やすことでしか上げられないからです。
5. 編集に使った時間の割に、その分の収益は入らない
収益化を目指している人に、ぜひ知っておいてほしいことです。
動画編集にかけた時間と、入ってくる収益は比例しません。
YouTubeの広告収益は、基本的に「どれだけ再生されたか」で決まります。編集に10時間かけた動画も、1時間で作った動画も、再生数が同じなら収益もほぼ同じです。
ここで時給換算をしてみると、現実が見えてきます。何十時間もかけて作った動画が数百円しか生まないことは珍しくありません。正直、アルバイトをしたほうがはるかに効率よく稼げる、という時期のほうが長かったです。
収益化を達成したとしても、それで生活できるレベルの収益を得られるのは、ほんの一握りのチャンネルだけです。「収益化すれば稼げる」というイメージで始めると、収益化後に「こんなものか」とがっかりすることになります。
もしお金を一番の目的にするなら、YouTubeはかなり割に合わない選択肢だと、6年やった私は感じています。
6. YouTubeに向いている人は、活動そのものが楽しいと思える人
ここまで厳しい話ばかり書いてきましたが、それでも6年間続けられた理由があります。
それは、動画を作ること自体が楽しかったからです。
再生数が伸びなくても、収益が少なくても、企画を考えて、撮って、編集して、公開する。その一連の流れが楽しいと思えたから、結果が出ない時期も続けられました。
YouTubeに向いている人とは、才能がある人でも、編集が上手い人でもなく、結果に関係なく活動そのものを楽しめる人だと思います。
なぜなら、YouTubeは運の要素が大きい世界だからです。運が回ってくるまでの時間を耐えられるかどうかは、その時間を楽しめるかどうかで決まります。楽しんでいる人は、伸びない時期も淡々と動画を出し続けられます。その結果、くじを引く回数が増え、いつか当たりを引く確率が上がる。
つまり、「楽しめる人」が最終的に結果を出しやすいのは、精神論ではなく、確率の話でもあるのです。
7. 苦痛だと感じるなら、向いていないのでやめたほうがいい
最後に、一番伝えたいことを書きます。
YouTubeの活動が苦痛だと感じているなら、無理に続けず、やめたほうがいいです。
動画を作るのが義務になっている。投稿日が近づくと気が重い。再生数を見るたびに落ち込む。伸びない自分を責めてしまう。もしこういう状態になっているなら、それはYouTubeが向いていないサインかもしれません。
ここまで書いてきた通り、YouTubeは運の要素が大きく、努力が報われる保証はなく、時間に見合った収益が入るとも限りません。それを「苦痛」を抱えながら続けるのは、心と時間をすり減らすだけになってしまいます。
やめることは、負けではありません。向いていない場所から離れて、自分が楽しめること、成果が出やすいことに時間を使うのは、とても合理的な判断です。YouTubeで身につけた企画力、編集スキル、継続する力は、ブログやほかの仕事でも必ず役に立ちます。
もし「楽しいけど結果が出ない」なら、続ける価値はあります。でも「苦しいし結果も出ない」なら、一度立ち止まって考えてみてください。
まとめ:YouTubeは運。だからこそ、楽しめる人が続けられる
6年間YouTubeで活動し、収益化を達成して分かったことをまとめます。
- YouTubeは運の要素がとても大きい
- どれだけ頑張ってもバズらない人はバズらない
- 動画編集を頑張ったのにバズらないことは多い
- 手抜きの動画がバズることもある
- 編集に使った時間の割に、その分の収益は入らない
- YouTubeに向いている人は、活動そのものが楽しいと思える人
- 苦痛だと感じるなら、向いていないのでやめたほうがいい
YouTubeは、努力がそのまま結果につながる世界ではありません。だからこそ、結果だけを目標にすると苦しくなります。
大切なのは、伸びても伸びなくても「作るのが楽しい」と思えるかどうか。それがあれば続けられるし、続けていればいつか運が回ってくるかもしれません。そして、もし苦痛しかないなら、離れる勇気を持つことも同じくらい大切です。
この記事が、YouTubeとの向き合い方に悩んでいる人の気持ちを、少しでも軽くできればうれしいです。


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