結論:思い通りに出ないのは、「順番・タグ・強調・ネガティブ・設定」のどれかがずれています
NovelAI(ノベルAI)で成人向けのイラストを作り始めた人が、最初にぶつかる壁がこれです。
「頼んだのと違う構図になる」「服装が無視される」「手がぐちゃぐちゃ」「2人描いたら髪の色が入れ替わる」
NovelAIは、ChatGPTのように文章で頼めば察してくれるAIではありません。英語のタグを、決まった順番と書き方で並べるツールです。思い通りに出ないときは、ほぼ次の5つのどれかが原因です。
- 順番が悪い、タグが多すぎる
- AIが知らないタグを使っている
- 強調が効いていない
- 手・足・体が崩れる
- 複数キャラの特徴が混ざる
この記事では、NovelAIの公式ドキュメントに基づいて、基本の型と5つの原因の直し方を解説します。成人向けの場面そのもののタグは扱いません。 構造は全年齢でも成人向けでも同じなので、型を覚えれば応用できます。
※NovelAIで何が作れるか、料金はどうかは、総論の記事と料金の記事で解説しています。この記事は「書き方」に絞ります。
基本の型:プロンプトは「3つの部屋」に分ける
NovelAIのプロンプトは、タグをカンマで区切って並べるのが基本です。文章でも通りますが、狙った構図や服装を出すにはタグのほうが確実です。
公式が示している並び順は、**「1boy、1girl → キャラクター名 → 作品名 → その他」**です。これを踏まえて、次の3つの部屋に分けて書くと整理しやすくなります。
部屋①:主役(最初に書く)
人数、性別、年齢、髪、目、体型、服装。一番大事なものを前半に置きます。 公式も「重要な主題は前半に」と明記しています。
部屋②:場面(真ん中)
場所、時間、構図、視線、表情、ポーズ。
部屋③:品質(最後)
NovelAIには、品質を上げる専用のタグがあります。
| 種類 | タグ | 条件 |
|---|---|---|
| 品質 | best quality、great quality など | 全モデル |
| 美的 | very aesthetic、aesthetic | 全モデル |
| 美的 | masterpiece | V4.5以上 |
| 美的 | top aesthetic | V4以上 |
| 複雑さ | high complexity(通常はこれ)、ultra、low | V5のみ |
全年齢の例(成人女性・水着・海辺)
1girl, adult woman, long black hair, red eyes, swimsuit, beach, sunset, standing, looking at viewer, smile, masterpiece, best quality, very aesthetic, high complexity
成人向けの場面を作るときも、この型に、場面のタグを部屋②に足すだけです。
年齢は、必ず明示する
成人向けを作るなら、部屋①に「adult」「mature female」のような、大人であることを示すタグを入れてください。 そして後述するUndesired Content(ネガティブプロンプト)に、子どもを示すタグ(childなど)を入れておきます。これは画質の話ではなく、作ってはいけないものを出さないための基本です。
Undesired Content(ネガティブプロンプト)の型
NovelAIでは、「出したくないもの」をUndesired Contentという別の欄に書きます。初期設定で「Heavy」「Light」などのプリセットが選ばれていて、これだけでも崩れはかなり減ります。
さらに自分で追加するなら、手足・指・体のバランス・画質を押さえた、次の型が基本です。
lowres, bad anatomy, bad hands, extra digits, fewer digits, missing fingers, extra fingers, bad feet, extra legs, missing limbs, cropped, disproportionate thighs, bad proportions, long body, worst quality, low quality, blurry, jpeg artifacts, text, watermark, signature
| 入れるもの | 防げること |
|---|---|
| bad hands、extra digits、fewer digits、missing fingers | 指の本数の異常 |
| extra legs、missing limbs、cropped | 手足の欠け・見切れ |
| disproportionate thighs、bad proportions、long body | 太ももや体の比率の崩れ |
| lowres、worst quality、blurry、jpeg artifacts | 画質の低下 |
| text、watermark、signature | 文字や透かしの混入 |
ここに、前述の子どもを示すタグも加えておきます。
思い通りに出ない原因と直し方5選
原因①:順番が悪い、タグが多すぎる
症状:服装や構図が無視される。全体がぼんやりする。
原因:大事なタグが後ろにある。または、タグが多すぎてAIが処理しきれていない。公式も「長すぎる・冗長なプロンプトはうまく働かない」としていて、画面のContext Limitバーで残りの余裕が見えます。
直し方
- 無視されたタグを前半に移す。公式は「順番を変えて比べる」ことを勧めています
- 同じ意味のタグを削る(「long hair」と「very long hair」を両方書かない)
- 1回のプロンプトで盛り込む要素を減らし、まず主役だけで出して、場面を足していく
原因②:AIが知らないタグを使っている
症状:タグを入れても、何も変わらない。
原因:NovelAIが学習していない言葉を使っている。日本語や、自分で作った言い回しはこれになりやすいです。
直し方
- 入力中に出るタグの候補を使う。候補の横の丸印は、AIがそのタグをどれだけ知っているかを示しています。丸が大きいタグほど、確実に効きます
- 日本語で書いていたら、英語のタグに置き換える
- 画風を変えたいときは、「year 2015」のような年タグで時代の画風に寄せられます(効き方は作品で変わります)
原因③:強調が効いていない
症状:「もっと目立たせたい」要素が弱い。逆に、消したい要素が残る。
直し方:NovelAIには2種類の強調の書き方があります。
| 書き方 | 効果 | 対応モデル |
|---|---|---|
{タグ} | 1.05倍。重ねるごとに1.05倍ずつ増える({{タグ}}で約1.10倍) | 全モデル |
[タグ] | 1.05分の1。重ねるごとに弱まる | 全モデル |
1.5::タグ, タグ:: | 数値で指定。::で閉じるまでが対象 | V4以上 |
-1::タグ:: | マイナス指定。その要素を押しのける | V4.5以上 |
例:1girl, 1.5::sunset, backlighting::, 0.5::coat::, black shoes → 夕日と逆光を強め、コートを弱めます。
ポイント
{}は1段で5%しか変わりません。はっきり変えたいなら数値指定のほうが確実です- 強調はUndesired Contentでも使えます。
{タグ}で「より避ける」、[タグ]で「あまり避けない」になります - 消したい要素は、強調で弱めるよりUndesired Contentに入れるほうが確実です
原因④:手・足・体が崩れる
症状:指が6本、足が3本、太ももだけ異様に太い、体が長い。
原因:AIイラスト全般の弱点です。NovelAIも例外ではありません。
直し方
- Undesired Contentのプリセットを「Heavy」にする。初期設定のままなら、まずここを確認
- 前述のネガティブプロンプトの型を追加する
- ステップ数を上げる(下げるほど崩れやすい。Opusで無料になる上限の28は、通常の用途なら十分)
- 構図を単純にする。複雑なポーズ、手を前に出す構図、座り方の指定は崩れやすい
- 惜しい1枚が出たら、seedを固定して少しずつ直す。seedは生成した画像からコピーできます
- 部分的な崩れは、Inpaintで崩れたところだけ描き直す。全体を整えるならEnhance
原因⑤:複数キャラの特徴が混ざる
症状:2人描くと髪の色が入れ替わる、服が混ざる、誰が何をしているか分からない。
原因:1つのプロンプトに2人分の特徴を書くと、AIがどちらの特徴か区別できません。
直し方:V4以上で使えるキャラクタープロンプトを使います。
- 全体の場面と画風はベースプロンプトに書く。人数はここに「2girls」のように書く
- キャラクタープロンプトの**「+」ボタン**で、人物ごとの箱を作る。各箱には数字をつけず「girl」「boy」と書き、その人物の髪・目・服だけを書く
- 箱の順番が、上から下、左から右の配置になる。矢印で入れ替えられる
- それでも混ざるなら、その人物のUndesired Contentに、相手の特徴(たとえば相手の髪色)を入れる
- 位置を細かく決めたいときは、「AI’s Choice」を「Custom」に変えて、配置キャンバスで指定する(V4・V4.5は5×5マス)
動作の指定には、source#(する側)、target#(される側)、mutual#(お互い)という接頭辞がありますが、公式も「常に確実ではない」としています。
V5では最大22人、V4では6人まで指定できます。成人向けで2人以上を描くときは、この分け方を知っているかどうかで、結果がまったく変わります。
うまくいったら:seedと設定を残す
思い通りの1枚が出たら、seed・プロンプト・Undesired Content・モデル・ステップ数を必ず控えてください。同じseedと設定なら、ほぼ同じ方向の画像が出ます。「あの1枚をもう一度」が、NovelAIでは再現できます。
まとめ
- NovelAIは英語タグを、決まった順番で並べるツール。文章で察してはくれない
- 基本の型は**「主役 → 場面 → 品質」の3つの部屋**。大事なものを前半に
- 成人向けを作るなら、大人であることを示すタグを入れ、子どもを示すタグをUndesired Contentに入れる
- 思い通りに出ない原因5選と直し方
- ①順番とタグの量 → 大事なものを前に、冗長を削る
- ②知らないタグ → 候補の丸印を使う、英語に
- ③強調 →
{}は5%、はっきり変えるなら数値指定(V4以上) - ④崩れ → UCプリセットHeavy+ネガティブの型、ステップ数、seed固定、Inpaint
- ⑤複数キャラ → キャラクタープロンプトで分ける、相手の特徴をUCに
- うまくいったらseedと設定を残す
この記事は2026年10月時点のNovelAI公式ドキュメントに基づいています。モデルによって使える機能が違うので、自分が選んでいるモデルの対応状況を確認してください。


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