昨年12月、当サイトはひとつの記事を公開しました。「創作用」「フィクション」と記載すれば、GeminiはR18を含めて基本的になんでも書いてくれる——という内容です。おかげさまで当サイトでも指折りの反響をいただいた記事なのですが、読者のみなさんにお伝えしなければならないことがあります。
あの記事に書いた状況は、もう存在しません。
2026年に入ってからGeminiの判定は段階的に締まり続け、8月現在、「創作用」の一言はほぼ効力を失いました。この記事では続報として、何が・いつ・どう変わったのかをビフォーアフター形式で検証していきます。
[内部リンク:R18ガチ対応?ChatGPT超えのGeminiは「創作用」「フィクション」と記載すれば基本的になんでも書いてくれる件について]
なお旧記事は「2025年末に実際そうだった」という記録として、追記を入れたうえで残しています。
まずは前提:2025年12月時点では、本当に「書けた」
若干の答え合わせから始めましょう。旧記事公開当時のGeminiは、冒頭に創作目的であることを明記するだけで、他の大手AIなら即拒否されるレベルの際どい描写まで付き合ってくれました。表現が引っかかっても、少し言い回しを変えて再送すれば通ることが多く、「ChatGPTより自由」という評判がSNSや掲示板で広がっていた時期です。
当時から「Googleの規約上はグレー」「いつまで続くかは分からない」という状況ではありました。それでも実際に書けていたのは事実で、Geminiに移住した創作者は少なくなかったはずです。
【結論】2026年8月現在、「創作用」の一言はほぼ無効
先に結論をまとめます。
- 「創作用」「フィクション」の宣言は、もはや判定を変える効果をほとんど持たない
- 変わったのは厳しさの度合いだけではなく、判定の仕組みそのもの
- 拒否されるだけでは済まず、チャット単位のロックやアカウント制限の事例も報告されている
ひとつずつ、ビフォーアフターで見ていきます。
ビフォーアフター比較表
| 項目 | 2025年12月(ビフォー) | 2026年8月(アフター) |
|---|---|---|
| 「創作用」宣言の効果 | 絶大。これだけで大半が通った | ほぼ無効 |
| 判定の仕組み | 単語・表現ベース | 会話全体の文脈・意図ベース |
| 弾かれた後 | 言い換えて再送すれば続行できた | チャット全体がロックされる報告 |
| 言い換え・再試行 | 高確率で通る | 意図を読まれたように全滅 |
| リスクの上限 | 「拒否される」だけ | 警告〜アカウント制限の事例あり |
| 書ける範囲の体感 | R18ど真ん中まで | ソフトな描写でも弾かれる報告 |
何がどう変わったのか:3つの決定的変化
変化1:「単語」ではなく「意図」を見るようになった
かつての判定は、特定の単語や直接的な表現に反応する、いわば単語チェック方式でした。だからこそ婉曲的な言い換えや、穏やかな場面から段階的に踏み込んでいく書き方が有効だったわけです。
ところが2026年春以降の報告を突き合わせると、様子が明らかに違います。言い回しをどれだけ工夫しても、こちらが最終的に何を書かせたいのかを見抜いたように一律で拒否されるという声が目立つのです。単語ではなく、会話全体の文脈と意図を評価する方式に変わったと考えるのが自然で、これは「表現の工夫で乗り切る」という従来の攻略法が構造的に通用なくなったことを意味します。
変化2:一発アウトで「チャットごとロック」される
もうひとつ特徴的なのが、一度フィルターに引っかかった後の挙動です。以前は拒否されてもその場で仕切り直せましたが、現在は一度NG判定が出ると、そのチャット内では挨拶レベルの無害な入力すら拒否され続けるという報告が複数あります。
Q&Aサイトには「つい先日まで書けていたのに突然全部拒否されるようになった」「何を送っても『お手伝いできません』しか返らない」という悲鳴が、2026年5〜6月頃から急増しました。会話単位でフラグが立つ仕組みになったとみられ、こうなると新しいチャットで最初からやり直す以外に手がありません。
変化3:拒否で済まない。アカウント制限の実例が出た
そして最も深刻な変化がこれです。2026年2月頃には、有料プラン課金者のアカウントが無効化されてログインできなくなった事例や、画像生成でのポリシー違反を機にアカウント全体へ制限がかかった事例が報告されるようになりました。
GeminiのアカウントはGoogleアカウントそのもの。つまり最悪のケースでは、GmailもドライブもフォトもYouTubeも一蓮托生です。「拒否されたらやめればいい」という軽いリスク感覚で挑める相手ではなくなりました。
[内部リンク:Geminiで垢BANされる条件とは?(※執筆予定の場合)]
時系列で振り返る:規制はこう強化されていった
- 2025年12月:全盛期。「創作用」宣言が広く通用し、当サイトも旧記事を公開
- 2026年1月:業界全体が引き締めモードに。自由さで知られたGrokもこの月に大規模な規制強化を実施
- 2026年2月:Geminiで課金ユーザーのアカウント停止事例が表面化。画像側では2月27日リリースの新画像モデル(Nano Banana 2)で著名人の画像生成や顔の差し替えなどがハードブロック化され、Googleの引き締め方針が形になり始める
- 2026年3月〜6月:規約文書の更新が相次ぐ。APIの追加利用規約が3月23日に発効、アプリ利用規約も6月末に更新されるなど、ルールまわりが継続的に動く
- 2026年5〜6月:「急に書けなくなった」報告がQ&Aサイトで急増。チャットロック現象が広く知られるように
- 2026年8月:現在。「創作用」はほぼ無効というのが実態
こうして並べると、ある日突然変わったのではなく、半年以上かけて段階的に、しかし一方向に締まり続けたことが分かります。
実は「規約」は最初から禁止していた——変わったのは取り締まりのほう
ここで少し視点を引いてみましょう。実はGoogleの生成AI利用ポリシーでは、性的に露骨なコンテンツの生成は以前から禁止事項側に位置づけられていました。つまり2025年末の自由さは「規約が許していた」のではなく、規約と実際の運用のあいだにスキマがあっただけなのです。
2026年に起きたのは、そのスキマが閉じられたということ。そしてこの種のスキマは、基本的に閉じる方向にしか動きません。「そのうち元に戻るのでは」という期待を持ちたくなる気持ちは分かりますが、構造的に復活は望み薄——というのが当サイトの見立てです。
なぜこのタイミングだったのか(考察)
背景として大きいのは、業界全体にかかる安全面の圧力です。同時期、OpenAIも年齢確認済み成人向けの規制緩和(いわゆるアダルトモード)を無期限保留にしています。安全性への批判、訴訟リスク、規制当局の視線という逆風は、AI業界全体に吹いているわけです。
[内部リンク:ChatGPTのアダルトモードはいつ解禁?無期限保留の理由と、待てない人向けR18対応AI5選]
その中でもGoogleは、広告事業と全年齢向けブランドを抱え、しかもAIが生活インフラ(Googleアカウント)と一体化しているという事情から、大手の中で最もリスク許容度が低い立場にあります。ChatGPTが緩和を「保留」で済ませたのに対し、Geminiが取り締まり強化まで踏み込んだのは、この立ち位置の違いを考えれば必然だったのかもしれません。
「うちのGeminiはまだ書けるけど?」という人へ
こうした記事を書くと、必ず「自分の環境ではまだ書ける」という声があります。実際、判定には揺れがあり、アカウントや利用状況によって強化の適用時期に差がある可能性は否定できません。
ただし、時系列で見てきたとおり方向は一方通行です。今書けている人は例外なのではなく、単に順番がまだ来ていないだけと考えるほうが安全でしょう。むしろ今書けている人ほど、原稿・キャラ設定・プロンプトを今のうちに手元へバックアップしておくことを強くおすすめします。ある日突然チャットごとロックされてから慌てても、遅いのです。
今後どうするか:結論はシンプル
Geminiで無理押しを続けるのは、労力に対してリターンが見合いません。工夫しても通らず、通っても次はチャットロック、その先にはアカウント制限のリスク。生活インフラであるGoogleアカウントを賭け金にするには、あまりに分の悪い勝負です。
現実的な移行先——Grok、日本語小説特化サービス、ローカルLLMなど——については、症状別の対処も含めて別記事に詳しくまとめています。
[内部リンク:Geminiで官能小説が書けなくなった?【2026年8月最新】規制強化の現状と今使える代替AI5選]
まとめ
- 2025年12月に紹介した「創作用」宣言によるR18執筆は、2026年8月現在ほぼ通用しない
- 判定は単語ベースから文脈・意図ベースへ変わり、言い換えによる回避は構造的に無効化された
- 一度弾かれるとチャット全体がロックされる報告が多数。アカウント制限の事例もあり、リスクの質が変わった
- 規約は元から禁止側だった。閉じたのは「運用のスキマ」であり、復活は期待しづらい
- 今書けている人も、原稿のバックアップと移行先の確保を今のうちに
半年前の記事を自ら「もう通用しません」と訂正するのは正直つらいものがありますが、状況が変わったのに古い情報を放置するほうが、読者のみなさんにとってよほど不誠実だと考えています。今後も状況が動き次第、続報をお届けします。
[内部リンク:本当は教えたくない!R18対応AI小説サービス完全ガイド]


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