結論:設定がオンなら、学習に使われる可能性があります
「Geminiに自分の顔写真を送ったけど、AIの学習に使われるの?」
先に答えを書きます。
「アクティビティを保持」という設定がオンの場合、アップロードした写真が学習に使われる可能性があります。 必ず使われるわけではなく、Googleは「アップロードの一部(サンプル)」を使うとしています。
そして大事なのが、この設定は18歳以上のユーザーでは最初からオンになっていることです。何も変えていなければ、オンのまま使っている可能性が高いです。
逆に言えば、設定をオフにするか「一時チャット」を使えば、学習には使われません。
この記事では、Googleが公式に説明している内容をもとに、
- どんな条件で顔写真が学習に使われるのか
- 誰かに見られる可能性はあるのか
- 学習させないための設定
- すでに送ってしまった場合の対処
を順番に解説します。
Googleは何と説明しているか
2025年9月から、アップロードも対象に
Googleは2025年8月、Geminiの設定について次のように発表しました。
- 「Geminiアプリ アクティビティ」という設定の名前を、**「アクティビティを保持(Keep Activity)」**に変更する
- この設定がオンの場合、2025年9月2日以降のアップロードの一部が、Googleのサービス改善に使われる
- 対象は、ファイルや写真を含むアップロード
つまり、顔写真も「写真」として対象に入ります。 顔写真だけを特別に除外するという説明はありません。
「サービス改善」には、AIの学習も含まれる
Googleの言う「サービスの改善」には、AIモデルの改善(学習)も含まれます。 実際、後で説明する「一時チャット」について、Googleは「AIモデルのトレーニングに使用しない」とわざわざ明記しています。裏を返すと、通常のチャットは、設定次第で学習に使われる側だということです。
学習に使われる条件
条件を整理すると、こうなります。
| 状態 | 学習に使われる? | 保存期間 |
|---|---|---|
| アクティビティを保持:オン(18歳以上の初期設定) | 使われる可能性あり | 初期設定は18か月で自動削除 |
| アクティビティを保持:オフ | 使われない | 最大72時間は保存される |
| 一時チャット | 使われない | 最大72時間は保存される |
ポイントは2つです。
①オフにしても、すぐには消えません。 設定をオフにしても、Googleは応答や安全対策のために、会話を最大72時間保存します。
②自動削除の期間は変えられます。 オンの場合の初期設定は18か月ですが、3か月・36か月に変えたり、自動削除をオフにしたりできます。
安全性:顔写真は誰かに見られるのか
「学習される」と聞いて一番気になるのは、**「誰かに見られるのか」**だと思います。
人間のレビュアーが見る可能性がある
ここは知っておいてほしい事実です。
Googleは、AIの品質を上げるために、会話の一部を人間のレビュアーが確認すると説明しています。レビュアーには、Googleの社員だけでなく外部の委託業者も含まれます。
- レビュアーが見る前に、Googleアカウントとのひも付けは外される
- ただし、レビュー済みのデータは最大3年間保存される
- そして、自分でアクティビティを削除しても、レビュー済みのデータは消えない
アカウント名は外されても、顔写真そのものには顔が写っています。 ここは文章の会話とは違うところです。
「学習される」と「ネットに公開される」は別
一方で、誤解しやすい点もあります。
学習に使われても、あなたの顔写真がそのままネット上に公開されたり、他の人のGeminiの回答に表示されたりする、という意味ではありません。 学習は、大量のデータからAIの傾向を作る作業です。
ただし、「絶対に外に出ない」とも言い切れません。 レビュアーの目に入る可能性がある以上、他人に見られたくない写真は送らないのが一番確実な対策です。
加工した画像には「AIの印」が付く
Geminiで顔写真を加工・生成した場合、出来上がった画像には「SynthID」という目に見えない電子透かしが埋め込まれます。AIで作られた画像だと後から判別できる仕組みです。
SNSのアイコンなどに使う場合は、**「AIで加工した画像だと分かる状態」**になっていることも覚えておきましょう。
顔写真を学習させないための設定
①「アクティビティを保持」をオフにする
一番確実な方法です。
- Geminiを開く
- 「設定とヘルプ」(歯車アイコン)を開く
- **「アクティビティ」**を選ぶ
- 「アクティビティを保持」をオフにする
オフにするときに、それまでのアクティビティを削除することもできます。
注意点:オフにすると、過去の会話の履歴が残らなくなり、会話の続きから再開することができなくなります。便利さとのトレードオフです。
②顔写真を送るときだけ「一時チャット」を使う
普段は履歴を残したい人には、こちらがおすすめです。
一時チャットは、学習にも、Geminiの個人向けカスタマイズにも使われません。 履歴にも残りません(保存は最大72時間)。
顔写真を加工したいときだけ一時チャットに切り替える、という使い分けが現実的です。
③自動削除の期間を短くする
オンのまま使う場合でも、自動削除を3か月に短くしておくと、データが残る期間を減らせます。
送る前にチェックしたいこと5つ
設定とは別に、写真そのものにも気をつけたいポイントがあります。
- 他人の顔が写っていないか:友達や家族の顔写真を、本人の許可なく送るのは避けましょう。学習に使われるかどうかを、その人は選べません
- 子どもの写真ではないか:子どもの顔写真は、特に慎重に扱ってください
- 背景に個人情報が写っていないか:家の外観、表札、制服、学校名、窓からの景色などから、住んでいる場所が分かることがあります
- 書類が一緒に写っていないか:身分証、郵便物、名札などは、写り込みだけでも危険です
- 本当に顔が必要か:髪型やメイクの相談なら、顔の一部やイラストで足りることもあります
もう送ってしまった場合
すでに顔写真を送ってしまった場合は、次の順番で対処してください。
- その会話を削除する(アクティビティから個別に削除できます)
- 「アクティビティを保持」をオフにする(今後のアップロードを止める)
- 自動削除の期間を短くする(オンのまま使う場合)
ただし、先に書いたとおり、すでに人間のレビューに回ったデータは、削除しても最大3年間残ります。 どの会話がレビューに回ったかは、利用者には分かりません。
削除で「ほとんどのデータ」は消せますが、「確実にすべて」ではない。 これが正直なところです。だからこそ、次から送る前に設定を見直しておくことが大切です。
学校・会社のアカウントは扱いが違うことも
学校や会社から配られたGoogleアカウント(Google Workspace)でGeminiを使っている場合は、組織の契約によってデータの扱いが変わります。 個人のGoogleアカウントと同じとは限らないので、管理者の案内を確認してください。
まとめ
- 「アクティビティを保持」がオンなら、顔写真を含むアップロードの一部が学習に使われる可能性があります
- この設定は、18歳以上では最初からオンです
- 人間のレビュアー(外部の委託業者を含む)が見る可能性があり、レビュー済みのデータは最大3年間残ります
- 学習に使われても、顔写真がそのまま公開されるわけではありません。ただし「絶対に外に出ない」とも言えません
- 学習させたくないなら、「アクティビティを保持」をオフにするか、一時チャットを使いましょう
- オフにしても、最大72時間は保存されます
- 他人の顔、子ども、背景の個人情報には、設定以前に注意が必要です
Geminiの設定の名前や仕組みは、これまでも何度か変わっています。この記事は2026年10月時点で確認できた公式の説明に基づいていますので、最新の内容はGoogleの「Geminiアプリのプライバシー ハブ」で確認してください。


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