結論:出せます。ただし「テキストファイルのまま」は出せなくなりました
AIで書いた小説を、DLsiteで販売しようと考えている方へ。
先に結論です。
DLsiteでAI小説は、今も販売できます。 AI生成作品の受け付けは続いています。
ただし、2026年9月28日から大きな変更がありました。
ノベル作品の新規登録で、TEXT形式が選択できなくなりました。 推奨形式はJPEG・PNG・PDFです。
つまり、AIが出力した文章を.txtファイルのまま出品する、という一番手軽なやり方が使えなくなったということです。
この記事では、この変更で何が変わったのか、AI小説を出したい人が今から何をすればいいのかを、5つに整理します。
あわせて、もともとあるAI作品のルール(申告・月3作品の制限など)もまとめて確認しておきます。
そもそも:DLsiteのAI作品の基本ルール
TEXT形式の話の前に、AI小説を出す人が必ず押さえておくべき基本ルールです。
AI利用の申告は必須
作品を登録するときに、「AI生成作品」「AI一部利用」のどちらかを必ず選ぶ必要があります。さらに、作品紹介文の中で、AIをどの程度・どこに使ったかを、購入者に分かるように書くことが求められています。
小説の場合の目安はこうです。
| 使い方 | 区分 |
|---|---|
| 文章の大部分をAIで作成 | AI生成作品 |
| 表紙・挿絵だけAI | AI一部利用 |
| 挿絵の画像が本体データの30%以上 | AI生成作品 |
AI生成作品は専用フロアで販売
「AI生成作品」は、通常の同人フロアではなく、AI生成フロア(全年齢・成人向けで別)で販売されます。「AI一部利用」は通常の同人フロアです。
AI生成作品の申請は月3作品まで
AI生成作品の申請は、各月3作品までです。
- 月が替わるとリセット
- 販売日ではなく、申請した日で数える
- 同じ運営者が複数のサークルを持っていても、合計で超えることはできない
申告しないと、どうなるか
AI生成と見られる作品にAIの設定がない場合、DLsiteは作成初期からの制作過程が分かるデータ(PSDなど)の提出を求めるとしています。証明できなければ、運営側でAIの設定が付けられます。
隠して出すメリットは、ありません。
ここまでが前提です。ここから、9月の変更で何が変わったかを見ていきます。
変わったこと①:AIの出力を「そのまま」出せなくなった
一番大きな変化です。
これまでは、AIに書かせた文章をテキストファイルに保存して、そのまま登録することができました。9月28日以降は、それができません。
新しく登録するノベル作品は、PDFか画像(JPEG・PNG)にする必要があります。 画像系の一部の形式(GIF・BMPなど)や、HTMLと画像を組み合わせた形式も、新規登録では使えなくなっています。
作業が1工程増えた、ということです。
- 文章を書く(AI)
- 整える(人)
- PDFや画像に変換する(新しく必要になった工程)
既に出している作品は?
既存のTEXT形式の作品が今後どう扱われるか(販売の継続、更新・差し替えの可否など)は、今回確認できた範囲では分かりませんでした。すでにTEXT形式で出している方は、サークル向けのヘルプで確認してください。
変わったこと②:「見た目」がそのまま商品の顔になった
テキストファイルは、読む人の端末や設定で見た目が変わります。PDFや画像は違います。作った人が決めたレイアウトが、そのまま読者に届きます。
これは良くも悪くも、です。
良い面:フォント、余白、改行の位置まで、自分で決められます。読みやすく整えれば、それ自体が商品の価値になります。
悪い面:AIの出力の荒さが、そのまま見えます。
当サイトの検証では、たとえばGeminiの出力に「異なる話者のセリフが同じ行にくっついている」「行頭の字下げがない」といった形式の崩れがよく見られました。テキストファイルなら読者側の表示で多少ごまかせましたが、PDFにすると、崩れがそのまま固定されます。
PDFにする前に、形式を整える作業が必須になったと考えてください。
変わったこと③:挿絵を入れるなら「30%ルール」に注意
PDF化すると、表紙や挿絵を入れやすくなります。 画像を差し込むのが簡単だからです。
ここに落とし穴があります。
前述の目安のとおり、挿絵の画像が本体データの30%以上になると、「AI一部利用」ではなく「AI生成作品」扱いになります。
- 文章は自分で書いた
- でも挿絵をAIでたくさん入れた
- → 気づいたら30%を超えて「AI生成作品」に
こうなると、AI生成フロアでの販売になり、月3作品の制限の対象にもなります。
挿絵をAIで作るなら、全体に占める割合を意識して入れてください。
表紙のAIイラストにも注意
DLsiteは、写実的なAI生成イラストを含む作品は取り扱わないとしています。表紙をAIで作る場合は、写真のようなリアル系ではなく、イラスト調にしておくのが安全です。
変わったこと④:量産はさらに難しくなった
もともと、AI生成作品は月3作品までという制限がありました。量産で稼ぐ戦略は、この時点でほぼ塞がれていました。
今回のTEXT形式廃止で、1作品あたりの手間がさらに増えました。
- AIで書く
- 人が整える
- PDFに変換し、レイアウトを確認する
- 申告と紹介文を書く
「とりあえずたくさん出す」は、ますます割に合わなくなりました。1本の完成度で勝負する方向に、さらに寄ったと言えます。
変わったこと⑤:価格の付け方を見直すタイミング
手間が増えた以上、価格の付け方も見直す価値があります。
DLsiteの手取り(卸価格)は、価格が低いほど率が悪くなる仕組みです。インボイス登録済みの場合はこうなっています。
| 販売価格 | 手取り | 手取り率 |
|---|---|---|
| 990円 | 550円 | 55.6% |
| 1,100円 | 660円 | 60% |
| 2,200円 | 1,595円 | 72.5% |
| 4,400円以上 | 販売価格の80% | 80% |
※インボイス未登録の場合、2026年10月1日以降は4,400円以上で77.6%です。
安い作品を数で売るより、手をかけた作品を適正な価格で売るほうが、率の面でも有利です。PDF化で見た目を整えられるようになったことは、「ちゃんとした商品」として価格を付ける理由にもなります。
これからDLsiteでAI小説を出す人のチェックリスト
| 確認すること | |
|---|---|
| ☐ | PDFまたは画像形式で用意したか(TEXT形式は不可) |
| ☐ | セリフの改行・字下げなど、形式の崩れを直したか |
| ☐ | 「AI生成作品」「AI一部利用」を正しく選んだか |
| ☐ | 紹介文にAIの利用程度と箇所を書いたか |
| ☐ | 挿絵の割合が30%を超えていないか(超えるならAI生成作品) |
| ☐ | 表紙が写実的なAIイラストではないか |
| ☐ | その月のAI生成作品の申請が3作品以内か |
絶対に出してはいけないもの
最後に、形式やルール以前の話です。
成人向けの小説を出す場合でも、未成年に関わる性的な内容、実在の人物を対象にした内容、非同意を前提とした内容は、販売どころか作成の時点でアウトです。AIは指示していなくても、こうした描写を自動で書いてしまうことがあります。出力は必ず全部読んでから、PDFにしてください。
まとめ
- DLsiteでAI小説は今も販売できます
- ただし2026年9月28日から、ノベルの新規登録でTEXT形式が選べなくなりました。推奨はPDF・JPEG・PNGです
- ①AIの出力をそのまま出せなくなった。PDFや画像に変換する工程が必要に
- ②見た目がそのまま商品の顔に。AIの形式の崩れを直してからPDF化を
- ③挿絵が30%以上ならAI生成作品扱い。表紙は写実的なAIイラストを避ける
- ④量産はさらに難しく。月3作品の制限に加えて、1作品の手間が増えた
- ⑤価格の見直しどき。4,400円以上で手取り80%、安いほど率が悪い
- AI利用の申告は必須。隠すと制作データの提出を求められます
- 既存のTEXT形式作品の扱いは、サークル向けヘルプで確認してください
DLsiteの規約は更新されることがあります。この記事は2026年10月時点の内容ですので、出品前に必ずサークル向けの最新情報をご確認ください。


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