- 結論:「AIが10代と性的・恋愛的な会話をしていた」問題が、2025年に立て続けに報じられたからです
- そもそも:Meta AIはどんなAIか
- 変わったこと①:「AIの話し相手」の性的なロールプレイが制限された(2025年4月)
- 変わったこと②:社内のAIルール文書が修正された(2025年8月)
- 変わったこと③:10代とは恋愛的な話題をしないようにAIを学び直させた(2025年8月末)
- 変わったこと④:国の調査の対象になった(2025年9月)
- 変わったこと⑤:保護者がAIとの会話を管理できるようになった(2025年10月)
- 大人の利用者には、何が影響している?
- どのAIでも、絶対にやってはいけないこと
- 保護者の方へ
- まとめ
結論:「AIが10代と性的・恋愛的な会話をしていた」問題が、2025年に立て続けに報じられたからです
「Meta AIって、ちょっと際どい話をしただけですぐ断られる」 「前はもっとゆるかったって聞いたけど?」
先に結論を書きます。
Meta AIがエロ系に特に厳しいのは、2025年に、MetaのAIと未成年の会話をめぐる問題が次々に報じられたからです。
- 2025年4月:Metaの「AIの話し相手」が、未成年を名乗る相手とも性的なロールプレイをしていたと報道
- 2025年8月:Metaの社内のAIのルール文書に、AIが子どもと恋愛的・官能的な会話をすることを許す内容があったと報道
- 2025年9月:米国の**連邦取引委員会(FTC)**が、MetaなどのAI企業に調査を開始
- 2025年10月:Metaが保護者向けの管理機能を発表
この流れの中で、MetaはAIのルールを何度も締め直しました。 大人の利用者が「際どい話をしただけで止まる」と感じるのは、その結果です。
この記事では、Meta AIが厳しくなった経緯を、変わったこと5つとして、報道とMetaの発表をもとに整理します。この記事は18歳以上の方向けです。 報道の中身については、問題の性質上、具体的な会話の内容には触れず、何が問題になり、何が変わったかだけを書きます。
そもそも:Meta AIはどんなAIか
Meta AIは、Instagram・Facebook・WhatsApp・Messengerを運営するMetaのAIアシスタントです。日本でも2025年11月から段階的に使えるようになりました。
ほかのAIと大きく違うのは、10代の利用者も多いSNSの中にいることです。ChatGPTやGeminiは「AIを使いたい人が自分で開くアプリ」ですが、Meta AIはInstagramのDM画面を開けば、そこにいる。この「誰でもすぐ話しかけられる」作りが、2025年の問題の背景にあります。
変わったこと①:「AIの話し相手」の性的なロールプレイが制限された(2025年4月)
最初のきっかけは、2025年4月の米ウォール・ストリート・ジャーナルの報道です。
Metaは、Meta AIや、InstagramなどでAIキャラクターを作れる機能に、**友達や話し相手のような「AIコンパニオン」**としての使い方を広げていました。一部には、有名人の声を使ったものもありました。
報道によると、記者が何か月もかけて試したところ、
- これらのAIが、性的なロールプレイに応じることがあった
- 相手が未成年だと名乗っても、そうした会話が続くケースがあった
とされています。
この報道を受けて、Metaは未成年のアカウントでの性的なロールプレイを防ぐ対策や、有名人の声を使った会話での制限を強めたと報じられています。Metaは当初、記者の試し方を「作為的だ」と反論していましたが、ルールは実際に締められました。
ここで変わったこと:「AIの話し相手」で、性的な方向の会話に入りにくくなった。
変わったこと②:社内のAIルール文書が修正された(2025年8月)
一番大きな問題になったのが、2025年8月のロイター通信の報道です。
報道によると、Metaの生成AIの振る舞いを定めた社内文書(AIの返事として何が許されるかの基準)に、AIが子どもと恋愛的・官能的な会話をすることを許す内容が含まれていました。この文書は、Metaの法務・広報・技術の部門が承認したものだったとされています。
Metaは、問題の部分は**「誤りで、会社の方針と食い違っていた」**として、文書から削除したと説明しました。
この報道は、米国で大きな反発を呼びました。
- 上院議員がMetaへの調査を始めた
- 44の州と地域の司法長官が、AI企業に対して、子どもの安全についての強い懸念を伝える書簡を送った
ここで変わったこと:AIの返事の基準そのものが見直され、子どもに関わる部分は「誤り」として削除された。
変わったこと③:10代とは恋愛的な話題をしないようにAIを学び直させた(2025年8月末)
ロイター報道から約2週間後の2025年8月末、Metaは当面の対策を発表しました。報道によると、
- 10代の利用者とは、恋愛的な会話をしないように、AIを学び直させる
- 自傷、自殺、摂食障害などの話題も、10代とは扱わず、専門の支援先を案内する
- 10代が使えるAIキャラクターを、教育や創作など、限られたものだけにする
という内容です。報道では、InstagramやFacebookで利用者が作ったAIキャラクターの中に、性的な雰囲気を持たせたものがあったことも問題視されていました。
Metaは、これは一時的な対策で、より長く続く仕組みを作っていくと説明しました。
ここで変わったこと:AIそのものが「恋愛・性的な方向に行かない」ように、学習の段階から調整された。
変わったこと④:国の調査の対象になった(2025年9月)
2025年9月、米国の連邦取引委員会(FTC)が、「話し相手」として振る舞うAIチャットボットについて、子どもや10代への影響を調べる調査を始めました。
対象になったのは、Meta(Instagramを含む)、OpenAI、Character.AI、Alphabet(Google)、Snap、xAIなどです。FTCは、
- AIのキャラクターをどう作り、どう承認しているか
- 子どもへの悪影響をどう測り、どう防いでいるか
- 会話から得た情報をどう使っているか
などについて、報告を求めました。
国の調査の対象になるというのは、企業にとって「次に何か問題が出たら、もっと重い対応を受けるかもしれない」ということです。Metaがグレーな表現を、大人に対しても慎重に扱う理由の1つと考えられます。
ここで変わったこと:Meta AIの振る舞いが、会社の中だけでなく、国から説明を求められるものになった。
変わったこと⑤:保護者がAIとの会話を管理できるようになった(2025年10月)
2025年10月、Metaは10代とAIの関わりについての保護者向けの管理機能を発表しました。報道によると、
- 保護者が、子どもとAIキャラクターとの1対1の会話を、まとめてオフにできる
- 特定のAIキャラクターだけをブロックすることもできる
- 子どもがAIとどんな話題について話しているか、大まかな傾向を見られる(会話の全文ではない)
- メインのMeta AIアシスタントは、年齢に合った内容で使い続けられる
という内容で、まず英語圏の一部の国から順に提供するとされました。同じ時期に、Instagramの10代のアカウントでは、映画の「PG-13」相当を目安にした表示の基準も発表されています。
ここで変わったこと:Meta AIは「10代も使うもの」として、保護者の目が届く前提で設計されるようになった。
大人の利用者には、何が影響している?
ここまで読むと、「10代向けの話なら、大人には関係ないのでは?」と思うかもしれません。でも、実際には大人にも影響しています。理由は3つあります。
①年齢の判定は、完璧ではない
SNSの年齢は自己申告が基本です。Metaは、年齢を偽っている可能性がある利用者をAIで見つけて、10代向けの設定を当てる取り組みも進めていると発表しています。「大人だから大丈夫」が、必ずしもAIの側に伝わっているとは限りません。
②一番慎重な基準に寄せたほうが、会社にとって安全
10代と大人で細かくルールを分けるより、全体を慎重にしておくほうが、問題が起きたときのリスクは小さくなります。何十億人が使うSNSの中のAIなので、一番厳しい側に合わせるのは自然な判断です(ここは当サイトの推測です)。
③ほかのAIとは、逆の方向に進んでいる
ChatGPTは「大人を大人として扱う」方針を打ち出し、Grokは成人向けのキャラクターを用意しました。でもMetaは、成人向けのAIを打ち出していません。 2025年の一連の問題を考えれば、しばらくはこの方向が変わる可能性は低いと考えられます(これも推測です)。
どのAIでも、絶対にやってはいけないこと
- 未成年、または未成年に見えるキャラクターとの性的な会話や画像——Meta AIが厳しくなった理由そのものです
- 実在の人物を対象にした性的な内容
- 非同意を前提とした内容
保護者の方へ
お子さんがInstagramやWhatsAppを使っているなら、
- 10代向けのアカウント設定になっているか
- 保護者向けの管理機能(ファミリーセンター)を使えるか
を確認してみてください。AIとの会話だけでなく、SNS全体の安全につながります。もし、お子さんがAIとの会話の中で、死にたい気持ちや自分を傷つけることについて話していると分かったら、AIに任せず、身近な大人や専門の相談窓口につないでください。
まとめ
- Meta AIがエロ系に厳しいのは、2025年に、AIと未成年の会話をめぐる問題が次々に報じられたから
- 変わったこと5選:
- ①2025年4月:AIの話し相手が性的なロールプレイに応じていたと報道 → 制限を強化
- ②2025年8月:社内のAIルール文書に、子どもと官能的な会話を許す内容 → 「誤り」として削除
- ③2025年8月末:10代とは恋愛的な話題をしないようにAIを学び直し、使えるキャラクターも制限
- ④2025年9月:FTCが調査を開始。国から説明を求められる立場に
- ⑤2025年10月:保護者がAIキャラとの会話をオフにできる管理機能を発表
- 大人にも影響するのは、年齢判定が完璧ではないこと、一番慎重な基準に寄せていること
- Meta AIはSNSの中で手軽に使うAI。エロ系をやりたいなら、SNSとつながっていない、成人向けを前提にしたサービスを選ぶ
Meta AIでエロ系がどこまでできるか、会話が公開されるリスクについては、当サイトの「Meta AIでエロはどこまでできる?」「Meta AIのエロ会話が公開される?」の記事で解説しています。
この記事は2026年10月時点の報道とMetaの発表に基づいています。Metaのルールや機能は変わることがあるので、最新の内容はMetaの公式情報で確認してください。


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