「会議は長いのに、議事録は誰もやりたがらない。」——ここに需要があります。
しかもマイクもPCも新規購入ナシ。相手のスマホと無料〜安価ツールで回せます。今日は、僕(あなた)が実際に受注できるレベルまで、営業→導入→運用→料金設計を一本化して置いておきます。
この記事でできること
- PTA/管理組合向けに**“録音→AI文字起こし→要約→配布”**の仕組みを作る
- 初案件までの営業台本と合意文面・議事録テンプレをそのまま使える
- 3団体×月3.3万円 ≒ 月10万円の現実的なラインまで逆算
全体像(これだけ覚えれば回る)
やることはシンプルに5工程です。
- 事前準備:共有フォルダ・テンプレ・ルール作り
- 開催前:録音同意&座席(スマホ位置)確認
- 会議中:スマホ1台で録音(ボイスメモ等)
- 会議後:AIで文字起こし→要約整形→配布
- 月次:KPI報告&改善(回覧スピード/決定事項の漏れ)
※ 機材ゼロの意味:あなた側で新しい機材は買わない。先方のスマホ(録音)と、あなたのPC+Webツールで完結。
必要なもの(無料枠からでOK)
- Google アカウント(Drive/Docs/Forms)
- 文字起こしツール(例:Notta / Otter / Whisper系フロント / Zoomの文字起こし機能など)
- 共有先:PDF or Google Docs、配布はLINE/メール/掲示板(学校や管理会社の既存チャネル)
ポイント:最初は無料枠+安価プランで十分。納期24時間以内さえ守れば満足度は高い。
受注しやすい相手と刺さる切り口
- PTA本部・広報:「当日のうちに要点だけ配りたい」「担当者の負担を一定化したい」
- マンション管理組合(理事会):「引き継ぎが途切れる」「議事録の法定保存・配布が遅れる」
- 管理会社担当者:「品質は担保しつつ納期短縮したい」
刺さる一言:
「**録音→24時間以内に“要点2ページ+正式版”**まで出します。担当者の引き継ぎコストをゼロにします。」
料金設計(目安)
- 初期設定(1回):2万円
- 共有フォルダ設計、テンプレカスタム、同意運用の整備
- 定例プラン(月額)
- PTA:1.8〜3.3万円(月1〜2回の会議+配布)
- 管理組合:2.5〜4.5万円(月1回想定、規約準拠の清書まで)
- オプション
- 速報版(会議終了2時間以内):+5,000円
- 英語版サマリー:+5,000円
- 年間アーカイブ整備(検索性UP):+10,000円
月10万円=3団体×3.3万円が現実的ライン。工数は案件ごと2〜3時間に収める運用を組む。
実運用レシピ(分単位の流れ)
0. 事前(初回だけ)
- Google Driveに**「00_共有」「10_録音」「20_文字起こし」「30_清書」「40_配布」**の5フォルダ作成
- 後述テンプレ3点(同意文、議事録、アクションリスト)を置く
- 共有権限は閲覧のみ(編集はあなた)に固定
1. 会議前日(5分)
- 代表者へLINEでリマインド
- 「録音端末は会議テーブル中央に置く」
- 電源確保/機内モードで通知音対策
- 冒頭で録音同意アナウンス(テンプレあり)
2. 会議中(0分・あなたは不在でOK)
- 先方がスマホで録音→終了後にDriveへアップ(またはあなた宛に送付)
3. 会議後〜2時間(あなたの作業)
- 音声をAI文字起こしへ投入(固有名詞の辞書だけ前もって登録)
- 出力をテンプレに流し込み、**要点(決定・宿題・期限・担当)**を先に整える
- **速報版(1〜2ページ)**をPDFで先に配布
- 件名例:「【速報版】第○回PTA本部会/決定事項まとめ」
- 正式版は体裁と表記ゆれを整えて当日中〜24hで納品
4. 月末(15分)
- 「決定事項の実行率」「期限遅延の件数」「配布スピード(中央値)」を3KPIとしてレポート化
- 次回改善のチェックリストを1枚で渡す
品質を上げるコツ(ここで差がつく)
- 固有名詞辞書:人名/自治体名/店舗名は先に登録
- 役割読み上げ:冒頭で出席者と役割を読み上げてもらう→話者識別が安定
- ノイズ対策:机の振動を避ける、スマホは紙の上に置く
- **“議題→決定→宿題→期限→担当”**の順で必ず並べる
- 人が読む前提の編集:AIの直書きをそのまま渡さない(箇条書き・見出し・強調)
法務・プライバシーの基本ライン(超重要)
- 録音同意:冒頭で「本会議は議事録作成目的で録音します。異議のある方はお知らせください。」と告知。
- 目的外利用の禁止:議事録作成以外に使わない。二次配布禁止を明記。
- 保存期間:音声は正式版完成後〇日で削除、書面は規約に合わせ〇年保管。
- アクセス権限:リンク公開は避け、メール指定or団体アカウント限定。
- 個人情報:不必要な個人情報はぼかす/削る。
営業のやり方(そのまま読んでOK)
①初回メッセ(学校/管理会社向け)
「会議の録音から24時間以内に“要点2ページ+正式版”まで納品する議事録代行をしています。
初期費用2万円、月1.8万円〜。機材は一切不要、スマホ録音でOKです。
まずは1回無料トライアルで品質をご確認いただけますか?
決定事項の漏れゼロ・配布の即日化をコミットします。」
②打ち合わせの進め方(10分で終える)
- 既存の議事録を1つ見せてもらう
- 配布先とフォーマット(PDF/紙/掲示板)を確認
- 連絡チャネル(LINE/メール)を1本化
- 次回日程と録音担当を決める(あなたは同席不要)
よくある懸念と返し方
- 「AIは間違えるのでは?」
→ 人間が整える前提です。固有名詞辞書+定型テンプレで誤りを抑え、当日中に人手で最終チェックします。 - 「録音は嫌がる人が…」
→ 議事録作成目的のみで使用し、音声は〇日で削除。異議のある方はその場で申し出可とします。 - 「予算が厳しい」
→ 速報版のみのライトプラン(月1.2万円)から。忙しい時期だけのスポット対応も可。
“月10万”までのロードマップ(4週間)
Week1:仕組み作り
- フォルダ・テンプレ整備/デモ音声で起こし→清書まで通し練習
Week2:営業
- PTA本部×5校、管理会社×3社に初回メッセ
- 1件は無料トライアルで着地
Week3:運用開始
- トライアル→当日速報→24h正式版
- フィードバックをテンプレに反映
Week4:横展開
- 先方の実績画像(個人情報マスク)を使い、近隣へ紹介依頼
- 紹介1件=割引の紹介制度を提案
- 3団体稼働で**9.9万円〜**に到達
納品テンプレ(コピペで使える)
1) 録音同意アナウンス(冒頭30秒)
「本日の会議は、議事録作成のため録音いたします。目的外の利用は行いません。
文字起こし後、音声データは〇日以内に削除します。ご異議のある方はお知らせください。」
2) 速報版(1〜2ページ)雛形
件名:【速報版】第◯回 ◯◯PTA本部会(YYYY/MM/DD)
■ 決定事項(確定)
・[議題1] ……(結論)
・[議題2] ……(結論)
■ 宿題(担当/期限)
・[タスク](担当:◯◯/期限:MM/DD)
■ 保留・要検討
・[項目] 理由:___ 次回までに___を確認
■ 次回
・日時:___ 場所:___ 仮議題:___
3) 正式版議事録テンプレ
markdownコピーする編集する
タイトル:第◯回 ◯◯PTA本部会 議事録
日時:YYYY/MM/DD hh:mm–hh:mm 場所:___
出席:氏名(役割)、……
欠席:氏名(役割)
- 開会・確認事項
- 議題1
- 議論要旨:
- 決定:
- 宿題(担当/期限):
- 議題2
- (同上)
- その他
- 次回予定(日時/場所/仮議題)
- 付記(配布範囲/保存期間/問い合わせ先)
作成:___(議事録代行)/承認:___
失敗しないためのチェックリスト
- 会議前日に録音位置と同意のリマインド済み
- 固有名詞辞書を更新(新任者・新店舗など)
- 速報版は最大2ページに抑える(読む側の負担を減らす)
- 正式版は体裁と表記ゆれを必ず整える
- 音声は期限で確実に削除、アクセス権は最小限
まとめ
- 需要は「長い会議を短い紙にすること」にあります。
- 機材ゼロ、スマホ録音→AI→人の整形で24時間納品を約束。
- 3団体を丁寧に回すだけで、月10万円は手が届く数字です。


コメント